肺癌と手術

肺癌のステージと手術

肺癌の手術は体にかかる負担も大きく、手術可能なステージが限られるのをご存知ですか?私は、自分自身が肺癌に侵されるまで知りませんでした。肺癌の治療というと、切って治すことをイメージされる方も多いと思うのですが、肺癌の治療の場合には手術を行って効果が期待できるステージというのは限られてしまいます。病巣が原発巣の中に留まっていて転移のないステージ1や、リンパ節への転移はあっても原発巣付近で切除による効果が期待できるステージ2の場合には、手術によって病巣を切除する方法がとられますが、周りの臓器にまで転移の広がっているステージ3や多臓器への転移が認められるステージ4になれば局所的な病巣の切除では、がんを治療する効果はあまり期待できないため、化学療法による全身治療などの選択肢がとられることになります。肺癌はステージが進めば進むほど手術が困難になり、また生存率も低下してしまう特徴がありますので、早期に発見をして治療をすることが生存率を左右する非常に重要なポイントになります。

まずは検診!

肺癌の手術

肺癌の手術を行う場合には、患部を部分的に切除する方法、肺葉切除を行う方法、片側の肺を全摘出切除する方法のいずれかを行うのが一般的です。肺の中から病巣だけだけを部分的に切除する場合は、手術により切除する範囲が狭くて済むために、患者さんの体への負担が最小限で術後の負担も小さいのが特徴です。しかし、部分切除はがんの初期段階以外では、がん細胞が完全に切除しきれずに残ってしまうリスクあるため、部分切除を選択せずに別の手術法が選択されるケースも多い手術法です。肺癌の手術として一番標準的に行われている手術は肺葉切除です。肺葉切除でもまだ不十分な状態と判断された場合には、がんに侵された側の肺を完全に取り除く片肺全摘出術が行われることになります。片肺全摘出術はがん細胞を取り残すリスクを下げることができますが、肺が片方なくなるということは患者さんの体に相当な負担をかけることになりますので、患者さんの年齢や体力の状態によっては手術に対して慎重な検討が行われます。肺が片方になれば、肺活量は著しく低下することになりますので、術後の生活で体にかかる負担はかなり大きいと考えてください。

もしかしたら癌かもしれない貴方へ

肺癌の手術方法

病気によって治療方法や手術の方法も変わってきますが、癌の病気でも癌の種類によって様々な手術の方法が行われています。癌という病気の中に肺癌という病気があるのですが、癌の進行が速く放っておくとみるみるうちに悪化してしまいますので、早めの検査や治療、手術が必要になります。この厄介な肺癌の手術の方法は、胸の部分を切開して行う開胸手術が一般的に多く行われていて、開胸手術の中にも幾つかの方法に分けられています。

胸腔鏡手術

肺癌の開胸手術の中で注目されているのが胸腔鏡手術という方法で、外科医にとっては高度の技術を必要とする難しい方法になっています。胸腔鏡手術は先端技術を利用した、安全で痛みや苦しみが少なく入院期間も大幅に短くなるという、患者にとってはすごく有り難い手術の方法になります。普通の開胸手術は、患部が大きく胸の筋肉なども切断してしまうため、手術が終わったあとも痛みが長く続くことがあり、患者さんの負担が大きかったのです。胸腔鏡手術は患部が大きくても3センチくらいになっていますので、手術が終わったあとの痛みが少なく、患者さんの負担も少なくてすむのです。体力があまり無い高齢者などの人でも、胸腔鏡手術なら体力的に耐えられることができますので、すばらしい手術と言えるでしょう。

手術方法
胸腔鏡手術は体の横の部分に3センチくらいの穴を4箇所くらい開けて、胸腔鏡や特殊器具を穴に入れモニターの映像を見ながら器具を操作して腫瘍を切除していきます。
入院期間
胸腔鏡手術の入院期間は、開胸手術を行ったときの入院期間の半分くらいですみますので、患者にとっては嬉しい限りです。
傷跡
開胸手術は患部の大きさが40センチくらいになることもありますが、胸腔鏡手術は体の横の部分に3センチくらいで済みます。
転移している場合
癌が転移をして悪化している人は、胸腔鏡手術では多くの腫瘍を摘出できないので、開胸手術になってしまいます。肺癌を早期に発見できれば、胸腔鏡手術を受けることができますので、早期のがん検査で早期に肺癌を発見できるように日頃から心がけましょう。
肺癌の手術とリンパ節切除

肺癌は転移しやすいがんで、手術を行ってもリンパ節に転移している可能性があります。そのため、一般的にはリンパ節切除をあわせて行い、がん細胞が転移していないかを調べることも行います。

肺癌の手術方法

肺癌の手術は、どのような手術を行うかを主治医とよく相談して選択する必要があります。肺癌の手術は開胸下で行うのが一般的ですが、胸腔鏡を使って手術を行う場合もあります。胸開する場合と比べて傷が小さくて済むことから体への負担が小さく済むというメリットがあります。胸腔鏡を使って肺癌を手術をする場合には、皮膚の切開は一部のみで胸に穴を開けての手術となりますので術後の痛みも少なくて済みます。しかし、切開範囲が狭くなるぶん手術は難しくなり、専門的な技術が必要となるため誰にでもできる手術ではありません。

肺癌の治療

肺癌の治療の原則は、小さい場合は、手術か放射線、広がっている場合は化学療法です。現時点でのおおまかな治療をまとめてみました。

転移性肺癌とは

肺は、血液が必ず通過する臓器です。これは、酸素をもらうためです。肝臓や腎臓も血液量は多いですが、すべての血液が通過するわけではありません。このため、血液の流れにのって、肺へ転移することはかなり多いのです。一般的には、1つ転移があれば、見た目にはなくても、他にも転移があるだろうと想像されるのですが、必ずしもそうではないこともあります。その一つの転移を治療することで、落ち着いてしまうこともあるのです。ただし、原発が落ち着いていないと、新たな転移が次から次へと生じてきて、治療の意味がありません。転移の特徴は、数が一つや2つではないことです。ひとつのこともありませすが、たいていの場合は、複数です。丸い形のことが多く、丸い形の塊が、多数、肺にみとめられれば、まず肺転移を疑います。転移のほうが先にみつかり、後から、転移の元が見つかることも少なくありません。肺に転移しやすいのは、大腸がん、胃がん、膵臓がん、甲状腺がん、子宮がんなどですが、他にもいっぱいあります。むしろ、転移しないタイプのがんをあげたほうが早いかもしれません。脳腫瘍だけは例外的に肺に転移することは滅多にありません。転移の場合は、数が多いことが多いため、治療は原則は、化学療法です。しかし、数が少ない時は、手術することがあります。